台湾駐在員報告
2023年10月 行政 駐在員 : 市川 美奈子
9月14日、新北市で「新北市政府2023年度 台日土砂災害技術シンポジウム」が開催され、県交通基盤部砂防課の職員と弊所で参加した。同シンポジウムは、昨年10月に新北市と台湾の国立成功大学が締結した「土砂災害の防止に向けた協力に関する覚書」に基づき、初めて開催されたものである。砂防課の職員が事例発表を行い、質疑応答では静岡県の砂防行政及び防災行政について台湾側の関係者が積極的に質問するなど、活発な意見交換が行われた。
静岡県は、新北市を含む8つの台湾の自治体と防災に関わる相互応援協定を締結し、職員の相互派遣など、防災分野での交流を進めている。本県が防災先進県であることや、台湾とのこれまでの交流実績が評価されたこと、また、本県と新北市の地質・気候条件等が似ており、相互の経験を参考にできることなどから、日本の地方自治体として唯一、本県が同シンポジウムに招待された。
台湾では1999年9月21日に、台湾中部の南投県を震源としたM7.6の地震が発生している。この地震は「921大地震」と言われ、今でも台湾の人々の記憶に深く刻まれている。自然災害という日台共通の課題に対して、今後も、台湾との情報交換を続けていきたい。
【砂防課職員による事例発表】
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|