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台湾駐在員報告

2019年4月 政治
駐在員 : 宮崎 悌三


 来年1月11日土曜日に、総統・副総統選挙が実施されることが決まった。同日に国会議員に相当する立法委員の選挙も行われる。与党民進党は、現職の蔡英文氏が続投の意思表示をしたほか、台南市長を経て行政院長(首相に相当)を経験した頼清徳氏も同党内での予備選挙への出馬を届け出ている。
 一方、野党国民党は候補者が乱立している。現状、出馬については慎重な態度を崩していないが、世論で一番人気が高いのは、韓国瑜(かん こくゆ)高雄市長である。韓市長は、就任後からマレーシア、シンガポール等の東南アジアのほか、香港、マカオ、中国を訪問し、同市の農産品輸出に関するトップセールスを積極的に行うとともに、輸出に関する覚書を交わし、数百億台湾元の成約を取り付けた。しかし、香港、マカオ、中国で成約した殆どは中国共産党の影響力が強い企業ばかりであり、韓市長は、与党民進党が認めていない「一つの中国」原則に沿った「1992年合意」を強く支持すると明言した。
 中国は、総統選を見込んで中国により近い姿勢を採る韓市長を支援するが、一方では、空母や戦闘機の台湾近海への派遣など、硬軟を組み合わせて台湾への影響力行使を図っていると与党支持層は受け取っている。こうした中国の動きに対し、蔡総統は、民主主義を共有する国との連携の一環として、南太平洋の島嶼国への歴訪に続き、アメリカ・ハワイ州への訪問でアメリカ軍幹部と会談するなど、中国をけん制する動きを見せている。台湾における総統選挙は、大国の影響力が交錯する場であることが鮮明となっており、今後の動きから目が離せない。


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