韓国駐在員報告



2013年1月 経済
駐在員 : 澤井 亨


     韓国最大の貿易港である釜山港が、中国人観光客の増加を背景に、クルーズ観光の拠点港を目指して、積極的な取組を進めている。
    平成19年4月に運営が始まった釜山港の国際クルーズターミナルは、23年は東日本大地震による影響により入港数が減少したものの、24年は大幅に増加し、23年の3倍の126回に達した。
    釜山港湾公社によれば、クルーズ利用客のなかでは、特に中国人観光客が急増しており、平成24年は、総利用客数(約12万人)の約8割(9万6千人)を、中国人観光客が占めた。
    また、新クルーズターミナルの建設が、現在の施設より釜山駅に近い複合港湾地区の再開発に合わせて進んでおり、平成26年末に完成する予定だ。 
    完成後は2万トン級5隻を含めた、計10隻が接岸できるようになり、年間最大278万人の利用が可能となる。

     【釜山港のクルーズ入港数の推移】
    平成22年
    平成23年
    平成24年
    平成25年(見込み)
    入港数
    77回
    42回
    126回
    156回

    【釜山港複合港湾地区の再開発イメージ】

    平成24年2月からは、釜山港を母港とする「クラブ・ハーモニー」(総トン数2万5千トン、キャビン383室、1,000人収容可能)が運航を開始しており、現在は主に九州を中心にした商品を販売している。
    さらに、平成24年11月20日に、観光振興法施行令が改正され、国際旅客船でのカジノ営業許可の条件が緩和されたことから、中国人観光客の更なる増加が見込めるとして、関係者は、クラブ・ハーモニーでのカジノ営業開始を大いに期待している。

     【クラブ・ハーモニーの平成25年1月の主な商品】
    所要日数
    経由地
    価格
    4日
    釜山−鹿児島−福岡−釜山
    38,400〜53,800円
    3日
    釜山−福岡−長崎(別府)−釜山
    46,000円
    4日
    釜山−長崎(別府)−釜山
    30,700円

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