中国駐在員報告
2016年9月 社会・時事
駐在員 ： 石井亘
6月16日の上海ディズニーランド開園は、中国はもとより日本でも大きく報道された。６月の試験運営期間は盛況で、上海ディズニーランドが所在する上海市浦東新区の商務委員会の発表によれば、６月の１日当たりの平均売上高は1,500万元（約２億4,000万円）に達し、１日平均入場者数は２万7,000人、1人当たり消費額は515元（約8,200円）であった。
しかし、７〜８月の夏休み期間中は、猛暑が続いた事や国内航空便の値上がりに加え、「カリブの海賊」など５つの人気アトラクションがメンテナンスのために事前の予告なく運転中止となり、「長時間並んでいた入場者がディズニーランド側に入場券の払い戻しを求めた」というマイナス報道も重なって、入場者数は当初の予想を下回っていると推測されている。なお、７〜８月の１日平均入場者数は２〜３万人で、入場券売上高は見込みの６〜７割に留まったと関係者は見ている。
マイナスの報道がある一方で、インターネット旅行代理店最大手のシートリップの発表では、上海ディズニーランドは欧米のディズニーテーマパークと遜色ない評価を来場者から受けているとのこと。７〜８月の繁忙期が終わり９月１日から平日入場券価格が引き下げられるが、これにより入場者数や入場券売上高が好転するかが注目される。
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