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2014年2月 行政駐在員 : 野村 芳一
日本政府観光局(JNTO)の公表したデータによると、2013年の訪日外国観光客数は、1,036万4,000人で、初めて1千万人を超えた。前年比24%の増加であり、これまで最高であった2010年の861万1,000人を上回ったという。 その中で中国からの訪日旅行者数は、131万4,500人となり、2012年142万5,100人、2010年141万2,875人に次ぐ、過去3番目となった。尖閣諸島国有化に端を発した日中関係の冷え込み後、2012年10月から2013年8月まで前年同月比で平均28%の減少が続いていたが、9月以降は日本に対する忌避感が薄れるとともにプロモーション活動の効果などにより前年同月比でプラスに転じたという。 例年11月以後は、国慶節の大型連休明けで、中国人の外国旅行が落ち込む時期となるが、円安による旅行費用の割安感の浸透や日本に対する忌避感が薄れたことなどで、好調を続けている個人旅行だけではなく、団体旅行も回復基調にあるようだ。 実際のところ、中国人訪日観光客数は、現状すでに回復しており、それどころか、9月から4か月連続して毎月の過去最高を記録しているのである。静岡への誘客促進を大きなミッションのひとつとしている者としては、日中関係に新たな問題が起こる事無く、この調子が今後も続いてくれるよう祈るばかりである。 一方、在上海日本国総領事館所管の2013年査証発給件数(暫定値)も、10月、11月と過去最高数となっており、訪日観光客数を裏付ける内容を示している。個人観光査証については、件数ではまだ団体査証の7割程度と絶対数で及ばないものの、高水準であり昨年4月から毎月の過去最高を記録している。上海近郊については、遠くない将来、団体旅行より個人旅行が主流になるものと思われる。 こうした状況の中で、12月の静岡−上海・武漢便の搭乗者数は、1,430人で、12月としては過去最高となった。(2012年度:745人、2011年度:1,429人、2010年度:978人、2009年度:602人)利用者の内訳は、日本人が約34%、中国人が約64%となっており、就航当初と比べ日中の利用者数が逆転している。また、武漢市(湖北省)、昆明市(雲南省)の他、日本では余り馴染みのない南寧市(広西チワン族自治区)、南昌市(江西省)など、中国の地方各地からの団体客が増加し、インバウンドが搭乗率を下支えしている。 一方、日本から中国向けの団体旅行需要は依然として低迷している。静岡便の日本人利用者は個人利用者が大半を占め、バンコク、香港、パリへの乗り継ぎ客が多い。アウトバウンドの早急な回復は、期待できないことから、「訪日旅行需要(インバウンド)」の新たな市場を開拓していくことが必要である。中国の旅行会社への働きかけも上海、武漢だけでなく中国全土を視野に可能性がある地域を探っていかなければならないと思う。
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