東南アジア駐在員報告
2019年7月 経済 駐在員 : 竹田 敏彦
今年2月に開催された米朝会談、米中貿易摩擦の影響による中国からの工場移転、初の国産自動車ビンファスト開発など、ベトナム経済の勢いを感じさせるニュースが続いている。
ベトナムは2026年には人口が1億人に達すると予想されており、内需に加えて、日本へのインバウンド面でも非常に魅力的なマーケットである。
上記を証明するかのように、2017年にはタイを抜き日本にとって東南アジア最大の農林水産品輸出相手国となった。日本からの輸出額は約460億円。主な輸出品は、粉乳、さば、植木等、さけ・ます、かつお・まぐろ類などだ。規制の問題もあるが、静岡県からの農林水産品の輸出先としても魅力的なマーケットである。
また観光面でも、ベトナムの影響力は顕著だ。日本旅行のためにビザが必要な状況にも関わらず、2018年のベトナムからの訪日旅行者数は前年比126%と大幅増の約39万人。この数字には留学生や技能実習生が含まれるものの、日本経済に与えるインパクトは大きい。静岡県にも、御殿場プレミアムアウトレットなど多くのベトナム人観光客で賑わう人気施設がある。
当所では、秋にベトナム観光関係者を対象とした静岡県ファムトリップ、そして11月には静岡県のビジネス関係者を対象としたネットワークセミナーをホーチミンで開催するなど、経済面でのベトナムとの交流を促進していく。
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