東南アジア駐在員報告
2015年10月 社会・時事 駐在員 : 芦澤裕之
全国漁業協同組合連合会(全漁連)のアンテナショップであるシンガポールのレストラン「神田わだつみ」において、9月12日から26日の間、静岡フェアが開催された。
開催初日の12日には、静岡県漁連による「静岡セミナー」が開催され、大使館、JETRO、食品輸入業者、レストラン関係者、メディア、一般消費者等約50人が詰め掛けた。セミナーでは、本県の地域資源と農林水産業をテーマとした講演並びに県産品の試食会が行われた。
試食会では、水産物はサクラエビ(炊き込みご飯、かき揚げ)、トロビンチョウ(たたきサラダ)、うなぎ(白焼き、うざく)、ニジマス(刺身、寿司、唐揚げ)が、農産物はアメーラトマト(ゼリーがけ)、カットメロン、わさび(寿司、刺身用)、緑茶(冷)が提供され、静岡の厳選された食材とわだつみの原シェフの見事な料理に、参加者全員が満足の様子であった。
シンガポール人の参加者に感想を聞いたところ、サクラエビの炊き込みご飯、かき揚げ、トマト、メロンに対する評価が高かった。会場では、生産者と輸入業者等の間で、味の評価やビジネスの話が積極的に交わされていた。
シンガポールは今、日本食品ブームではあるものの、2015年6月現在、狭い国土の中に日本食レストランが約1100店舗もひしめく、大激戦区となっている。こうした中、今回のフェアではJA静岡経済連が農産物の分野で協力するなど、県内農林水産関係者の連携・協働により、食の分野における本県の総合力を強くアピールすることができた。
当事務所では、引き続き、今回のような民間の積極的な取組を側面支援していく。
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