韓国駐在員報告
2016年6月 社会・時事 駐在員 : 野原靖
2016年(平成28年)5月14日(日)、韓国ブラインドサッカー協会主催のブラインドサッカーの体験・見学イベントに参加した。ブラインドサッカーは全盲の視覚障がい者による種目で、2020 年東京パラリンピック公式種目にも選ばれている。ブラインドサッカーは5人制で、ゴールキーパーは目の見える人が務め、その他の視覚障がい者のプレーヤーはアイマスクを着用し、転がると音が出るボールを使用する。 ディフェンダ−は、ボールを持った相手に向かって行く時、危険な衝突を避けるため、「ボイ!(=スペイン語で“行く”という意味)」と声を出さなければならない。
当日は、簡単な練習に参加したが、私自身はサッカー経験者にも関わらず難しいものであった。一方で、他の選手の方々は、トップスピードでピッチを走り、キレのあるドリブルで、狙いすましたシュートを放っていた。パスの正確さ、動きながらのトラップなどは、まるでボールを見ながらプレーをしているかのようである。
これまでの視覚障がい者スポーツと違い、ブラインドサッカーでは、選手は自分の考えで判断し、ピッチを自由に駆け巡るため、日常では感じることが難しい「動くことの自由とその喜び」を生み出す。
折しも、2016年(平成28年)4月、「日本障がい者サッカー連盟」発足。本県は、県サッカー協会が早くからボールの寄付、グラウンドやボランティアの手配などで活動を支援し、知的障がい者サッカーの登録選手数は全国で最多となっている。ブラインドサッカーのアジア発祥の地である韓国との交流の可能性も今後探っていきたいと感じた。
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