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東南アジア駐在員報告

2016年9月 社会・時事
駐在員 : 吉住理恵子


シンガポールの人たちは日本人に比べて、文化に対する興味、特に舞台や絵画などに対する関心が低いのではないかと思うことがある。

美術館や博物館の数はそれなりにあるのだが、来場者はほとんど観光客と思しき人たちか、学校の先生に引率された生徒の集団だ。日本なら発売当日に予約しなければ入手が難しい高名な演出家のバレエ公演や、欧米のオーケストラのコンサートチケットが、公演日の近くにウェブサイトで、簡単に良い席を予約でき、嬉しいと思う半面、拍子抜けすることもしばしばだ。公演当日、会場で目にするのもローカルよりも欧米人や日本人の姿が多い気がする。

美術館や芸術系の学校が集まるブラスバサールという文教地区に、日本から観光に来た友人を案内する機会があるが、普段は週末でもそれほど混雑していることはない。この地区が年間の中で最も賑わうのは、8月末に行われる「ナイトフェスティバル」の時期だ。

9回目の今年は8月19、20日と、26、27日の2週に渡り、「Inventions and Innovation(発明と革新)」をテーマとした無料のイベントプログラムが多数開催され、パフォーマンスやライトアップ目当ての来場者で、夜9時頃には通りまで人があふれんばかりとなった。

ナショナルミュージアムの歴史的建築物の外壁では、ヒト型に輝く電飾が吊り下げられ、コミカルな音楽にあわせてヒト型が上下するライトショーが行われた。シンガポール美術館は植物文様が刻々と色や模様を変えるプロジェクトマッピングをしかけた。地区内数か所に設けられた特設ステージでは、招聘パフォーマーや芸術学校の生徒による大道芸パフォーマンスが繰り広げられ、フォートカニングパーク(公園)はカラフルなミラーボールで幻想的な雰囲気を醸し出した。

芸術作品として鑑賞するより、ライトアップを背景にセルフィー(自己撮影)している人の姿のほうが目立ったのは、この国らしい。芸術を見るよりも、自分が見られる、あるいは自分がその場の中に参加することを楽しむのがシンガポール流なのかもしれない。


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