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中国駐在員報告

2014年11月 行政
駐在員 : 井口真彦


10月23から26日にかけて、四川省成都で開催された「第15回中国西部国際博覧会」(西部博)に出展し、観光及び県内企業の防災用品PRを行うとともに、この機会を利用し、成都市内の旅行会社を訪問し、観光・空港のPR、本県の施策の紹介、意見交換等を行った。
 四川省は、省レベルでは、広東、河南に次ぐ中国第3位の約8,100万人(2013年)の人口を擁し、その省都である成都も、2013年末の常住人口が約1,400万人の大都市である。
 改革開放以降、東部沿海地区は目覚ましい経済発展を遂げたが、四川省を含む内陸の西部地区は取り残された形であった。その立ち遅れた内陸の経済成長を軌道に乗せるため、国務院が2000年3月の全国人民代表大会で決定した開発政策が「西部大開発」である。
 これらの政策の効果もあり、省レベルの主要経済指標も総じて他地域より高い数値で推移しており、四川省の2013年のGDP対前年伸び率は、全国の7.7%を大きく上回る10.0%である。
 久しぶりに訪れた成都は、地下鉄や大型のビルが多く建設され、大型トラックが行き交い、繁華街も人が溢れる活気ある街であった。
 西部博の初日と二日目は木、金曜の平日だが、学校や一部事業単位(政府系企業等)は休みとするなど、省を挙げて開催していることがわかる。日用品から飛行機まで、あらゆる商品やサービスを扱う大規模な展示会であるため、客層は様々で数も多い。
 本県ブースへの来場者の中には、本県観光資源に熱心な興味を示す人も多く、スーツケース一杯に用意した観光パンフレットは全て配布し切った。
 今回の出張で、この展示会本体への参加以上に有意義と思われたのが、成都市内の旅行会社訪問である。
 既に多くの観光客を、本県を含む日本に送客していることに、まずは驚かされた。今後は、いわゆるゴールデンルート(東京・箱根・京都・大阪等)以外の特色ある商品も開発したいと意気込み、富士山静岡空港や同空港を利用したチャーター便についても高い興味を示す担当者が多かった。中国人客を積極的に受け入れる本県のホテルや観光施設等を紹介した中国語の資料は、どこでも大変好評であった。
 一方で、内陸部から見た現在の静岡便の使い勝手の悪さや、チケット入手の困難さなどの課題の指摘もあった。
 人脈がモノを言う中国にあって、成都地区におけるキーパーソンと目される人物とも知り合うことができ、また、本県の施設を活用する具体的なツアー造成の相談も受けた。
 これまで交流がない旅行社の中にも、既に静岡便を利用している旅行社もあり、今後、情報交換を進めれば、更なる送客増を見込めるとの感触も得られた。
 これまでに、各地の旅行会社を訪問し、多くの経営者、担当者と話をしてきたが、まだ手探り状態で訪日商品の造成を行っているところも多い。成都のような、人口も多く経済成長も著しい地域は、観光一つとっても重点的に開発する意義が高い。今後も、観光を含む経済全体の活力を本県に取り込むべく継続的に努めていきたい。


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