東南アジア駐在員報告
2012年8月 経済
駐在員 : 長谷川 卓
7月20日〜29日、オーチャードロード西の中心地、伊勢丹シンガポール・スコッツ店において、「東海フェア2012」が催行され、静岡県内の食品会社9社が農林水産品や加工品を販売した。今年は福島第1原子力発電所の事故による風評被害もほぼ収まり、日本食への信頼が回復してきていることから、本格的な販売拡大を目指しての開催となった。
スコッツ店の顧客の約7割がシンガポール人のため、同店で開催されるフェアは、シンガポール人のし好に合う味や形、大きさ、包装などを探るテストマーケットの場として活用されてきた。が、同店ではここ数年、毎週のように日本各地の食品フェアが開催されていることから、「より美味しいものをより安く!」と顧客の要求レベルも高くなっている。
また、日本産よりも安くてそれなりに美味しいイチゴなど、韓国産の生鮮品輸入も増えており、新たな脅威となりつつある。
これまでフェアに参加した静岡県企業とシンガポールの輸入業者、日本食レストラン、大規模小売店チェーンなどとの商談支援を行い、テストマーケットから次のステップとなる販路開拓に向けての取り組みも開始したところである。
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