中国駐在員報告
2014年11月 行政 駐在員 : 井口真彦
2013年末で約5,500万の人口を擁する浙江省には、杭州蕭山、寧波檪社、温州龍湾の3つの国際空港がある。日中関係が冷え込む中でも、訪日中国人旅行者数は、昨年9月以降毎月、過去最高を更新し続けている。この流れを静岡に呼び込むべく、浙江省を中心に各地の旅行会社や空港などの関係機関を訪問し、観光・空港、投資のPRを行っている。
中でも杭州蕭山国際空港は、成田、関西に加え、10月29日に沖縄便が開設され、3本となった日本便を含め、30便以上の国際便(香港・マカオ・台湾を含む)を持つ。先日訪問した際に同空港会社の副総経理に伺ったところでは、同空港の国際便の旅客数は、北京、上海、広州についで国内4位とのことで、改めてその大きさに驚いた。
10月20日、杭州市は、その蕭山国際空港を乗り継いで海外に向かう外国人乗客を対象に、72時間以内の滞在についてビザを免除する制度を導入した。
当面は、日本や米国、英国、フランス、ロシアなど51カ国の国民が対象で、杭州市以外の浙江省全域が、滞在可能の地域として認められている。2013年に杭州を訪れた外国人旅行者は220万人。地元紙のネットニュースは、この制度の導入で、観光客の増加につながるとともに、蕭山空港への国際便の新規乗り入れにも地元では期待を寄せていると伝えている。
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