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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

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東南アジア駐在員報告

2014年8月 社会・時事
駐在員 : 芦澤裕之


日本政府観光局(JNTO)が7月23日に発表した「訪日外客数(2014年6月推計値)」によると、上半期のシンガポールからの訪日者数は前年同月比17.5%増の9万7,900人となり、過去最高を記録した。
アジアの経済ビジネス情報を配信しているNNAの報道によれば、JNTOシンガポール事務所は、成熟市場といわれるシンガポールが上半期で前年比2割近い成長を示した意義は大きい、と評価しており、年末に向けて積極的なプロモーション事業を展開し、今年は初の訪日者数20万人を目指すという。
こうした中、当事務所では、シンガポールからの来静者を獲得するよう、旅行会社へのセールスコールを行っているところであるが、最近、シンガポール市場に「変化」が起きていることを実感する出来事が2つあった。
まず、シンガポール富裕層向けの訪日旅行を取り扱う超大手旅行会社において、東京から入国し、伊豆まで足を伸ばしていただくツアーのコース案を協議していると、旅行会社の担当者が、「初日は東京でショッピング」という私の予想に反して、到着後すぐに伊豆半島まで移動して2泊、というプランを提案してきたため、私は大変驚いた。担当者の話によると、訪日リピーターが多いシンガポールでは、ホテルの予約が取りにくい東京にわざわざ泊まる必要はなく、お客様には伊豆の高級旅館でゆっくりしていただきたいのだという。また、伊豆は東京に近いため、立地的にとても有利だと思う、とのことであった。
別の旅行会社においても、東京から入国し、富士山周辺を一周するコース案を協議していた際に、もう一つ驚くことがあった。初日の東京泊をカットするところまでは前述の旅行会社と同様であったが、ここでは河口湖観光もカットし、関東の別の温泉地をコースに入れたい、と言い出したのである。東南アジアで富士山観光といえば、本県よりも山梨県(河口湖)がメジャーであることから、河口湖をコースに含めないのが私にはとても不思議だった。担当者によれば、新しい観光地を組み合わせて、シンガポーリアンに新鮮さを訴えたいのだという。
これまで、シンガポール市場には既に東京〜河口湖〜大阪のゴールデンルートや、北海道、九州という旅行が定着してしまい、しかもFIT(個人旅行)が中心であることから、静岡観光を売り込むには時間がかかる、と考えていた私は、大変な勘違いをしていたことに気付かされた。
早急に、こうした変化を県内自治体にフィードバックし、シンガポール市場にマッチする施設の掘り起こしを進めていきたい。


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