東南アジア駐在員報告
2010年5月 経済
駐在員 ： 長谷川卓
タイ最大の自動車展示・販売会「第31回バンコク国際モーターショー」が３月29日〜４月６日、バンコク・インターナショナル・トレード・センター(BITEC)で開催された。同会場の各社展示ブースでの購入予約台数が２万８千台と主催者予想の２万台を大幅に上回り、改めてタイの自動車市場の急成長ぶりを示す結果となった。販売の中心は、タイ政府がインセンティブを設けて生産誘致を進めた小型低公害車「エコカー」で、すでに製造が開始された日産・マーチの他、マツダ２(日本名：デミオ)、トヨタ・ヤリス(日本名：ヴィッツ)が好調な売れ行きを示し、ホンダが展示したエコカーのコンセプトモデルも注目を集めた。
筆者は、４月３日に会場を訪れたが、親子連れやカップル来場者で溢れ、芋の子を洗う状態の中、各社ブースの新車には無数の熱視線が浴びせられていた。「車は要らない」草食性男子が増殖する国とは異なる状況だったが、コンパニオンに群がるカメラ小僧・オタクの姿は何処も同じ風景だった。
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