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北米駐在員報告2002年5月 経済 ・ 日銀短観報道に読む日米紙の視点の違い
さらにメリルリンチの首席エコノミスト、コール氏の言を引用し、2分化経済を説明している。現状では「もはや、トヨタにとって良いことが日本にとって良いこととは言えなくなっている。日本の大企業は世界経済の中で需要を引き出せるが、残りの日本企業は取り残されてしまう」との見解を示している。この2分化経済はすでに今回の短観に反映されており、それが大企業の指数が「横ばい」なのに対して、中小企業の指数が「悪化」と出ているというのだ。 また、ゴールドマンサックスの経済研究部長は、「今回の改善は、例えば工作機をはじめとした輸出用製品など、分野的に偏りがあり、回復の速度も緩慢である。今回の循環的な改善はつぶれやすい状態にある」と要警戒のコメントをしている。 |
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