中国駐在員報告
2020年3月 政治 駐在員 : 土屋 岳久
2月末日現在、中国では新型コロナウイルス感染者の前日からの増加者数が0名という都市が増えてきている。中国政府の強権的な防疫管理によるものと思われる。
一方、中国国外では、韓国、イタリア、日本等で日々感染者数が増加している。このことを受け、多くの地方政府は、これら新型コロナウイルス感染者が多い国からの入国者に対し、14日の自宅待機等を求める指導を行うようになった。
例えば、遼寧省大連市では、輸入感染症の予防・抑制をより効果的に実施するために、大連空港から入国する全ての外地人及び外国人について空港から住居もしくは市が用意したホテルまで送迎し、14日間の一律隔離観察を行うよう通知した。
また、大連市ほど強権的でないものの、江蘇省蘇州市や南京市、浙江省嘉興経済技術開発区等の都市・区域も「日本、韓国などの国から来た場合は、所在のコミュニティー(日本における町内会の様な組織)に滞在歴と渡航歴を伝え、コミュニティーが要請する14日間の自宅隔離と医学的観察への協力を求める」との通知を発出するなど、中国では海外からの新型コロナウイルスの流入を防ぐフェーズに入っていると見受けられる。
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