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中国駐在員報告

2012年7月 経済
駐在員 : 野村 芳一


     武漢のある湖北省は、長江(揚子江)の中流域に位置し、中国の淡水湖として2番目に大きい洞庭湖の北にあることから、湖北と呼ばれる。長江が西から東へ、長江の最大の支流である漢江が北から南へと流れ、武漢で合流する。中部には、丘陵・平原が広がり、南部には湖沼が多くみられる。雨量が多く四季が明瞭で、夏は高温多湿、冬は寒さが厳しい。
    武漢に限って言うと、湖北省の総面積(日本の二分の一)の4.6%に過ぎない面積に、ソウルと同程度の人口規模、上海のほぼ半分の経済規模を備えている。また、沿岸部の都市の経済成長が、鈍化しているのに比べて、依然として10%を超える経済成長を続けている。ジェトロ武漢事務所によると現在の武漢の経済は上海の2006年と同じ状況という。日本商工クラブの会員企業は、現在100社程度で、日系企業の進出は、まだこれからというところである。
     今回の武漢延伸については、インバウンドという側面では、単純に武漢からの乗客が上乗せされるということだけでも意味がある。また、上海経由というと乗継と変わらないと考える方もいると思うが、実際はそうではない。武漢への乗客は、上海で一度飛行機を降り、入国審査を済ませるが、着陸から一時間程度で再び武漢に向かう。他機への乗り換えは、このような短時間では難しい。また、他空港発着で乗継便を使う場合の航空運賃も航空券予約サイトで見る限り、静岡発着の直行便より割高になっていることが多いようだ。静岡武漢便は、早く安く利用できると言えるだろう。
    日本と武漢の直行便は、現在、上海経由の福岡線が毎日運航、成田線が週2便運行している。これまで本州への唯一の直行便であった成田線は、週2便で使いづらく、また、プログラムチャーター便のため、機材繰りの関係で3月及び4月の一部を運休するなど、定期的な運航に対する不安を拭えない。こうした状況は静岡便にとって有利なことではないかと思う。
    上海事務所としては、インバウンド促進のために、これまで主に上海の旅行会社に働きかけを行っているが、上海線は日本の発着空港、便数ともに多く、静岡の魅力を理解してくれる旅行社はいても、様々な選択肢の中から静岡を特に選んでもらうことに難しさがある。その点、武漢の旅行社に対しては、より効果的な訴求ができるのではないかと考える。
    また、本社から独立採算制で運営している東方航空武漢支社にとって、静岡便の成否は、経営上大きな関心事であり、これまで以上に連携が期待できる。実際に今回の初便出発式の後、武漢支社が主催する現地旅行会社への静岡線説明会が開催された。私も同席したが、現地旅行社の関心も高く、静岡県としてもコンタクト可能な旅行会社が増えたところである。
    東方航空本社は、需要の動向を見ながら静岡上海線の週7便化を検討するという。静岡空港の利用拡大、静岡への誘客促進にとって、すばらしいニュースだ。特に県内企業からは、デイリーで飛んでいればもっと静岡空港を使う可能性があるという声もよく聞いている。実現すれば、ビジネス利用客の増加も期待できる。
     当面は、上海及び周辺の浙江省、江蘇省 さらに湖北省に向けた誘客宣伝活動を続けていきたい。


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