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東南アジア駐在員報告
1999年5月 経済 駐在員 : 篠原清志
・ベトナム、経済停滞の中、治安も悪化
ベトナム経済の牽引車である外資の流入が著しく減少(今年第1四半期の外資の認可額が3億4,559万米ドルで、前年同期に比べて68%減少)している中、3月末政府は、外資系企業への優遇策を発表した。しかし、その内容は電気、通信などの割高料金を是正するといった差別待遇を改善する程度に過ぎず、外国企業の投資意欲を回復させるに十分なものでなく、経済の停滞が深刻になってきている。
経済停滞とともに治安の悪化も顕在化してきている。南のホーチミン市に比べて、治安が良いとされていた首都ハノイで4月末、ベトナム人が日本人駐在員の住宅に押し入り、子どもを連れ出す事件が発生した。また、最近ハノイへ出張した者が、物陰に連れ込まれて金品を取られることや、ズボンの後ろポケットや、かばんを刃物で切られ、財布などがねらわれることが頻発している。
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