台湾駐在員報告
2015年5月 社会・時事 駐在員 : 宮崎悌三
2014年、サッカーのワールドカップが開催され、日本でも応援された方が多いと思うが、ここ台湾でも、日本戦がある日は、ユニフォームに身を包んだ日本人や台湾の日本ファンが、大画面で試合が観戦できるスポーツバーなどに集って、日本チームの応援を行っていた。
しかし、台湾の100以上あるテレビのスポーツチャンネルでは、野球やバスケットの放映が中心で、台湾ではサッカーは、実は決してメジャーなスポーツではない。サッカーリーグもあり、芝のサッカーグラウンドもあるが、注目度も低く、グラウンドコンディションは決して良いと言えない状況である。
藤枝市に本拠地を置くプロサッカーリーグJ3の藤枝MYFCの女子プロサッカーチーム「ルクレMYFC」がある。富士山静岡空港と空路で結ばれている台湾とサッカーと通じた交流の取組みを進めたいと、サッカーがマイナーなスポーツである台湾で、2015年に入って、プロ選手の選考会を行った結果、3選手の正式な加入を決めた。4月下旬、静岡県内での記者会見に先立ち、台湾で多くのメディアを迎える中、選手紹介の記者会見を行った。
台湾の女子サッカーチームやジュニア育成部門では、日本サッカー協会から日本人の監督やコーチを迎え、数年前からチームやジュニア強化に取組んでおり、女子サッカーチームは、毎年5月、御殿場市内でサッカー強化合宿を行っている。
また、清水サッカー協会、御殿場サッカー協会も小学生から高校生のチームを台湾に派遣し交流試合を実施しているほか、台湾のサッカーチームも静岡市清水区を中心に行われる全国サッカー大会へ参加するなど、ジュニア層でも静岡県と台湾の交流が進んでいる。
今回の女子プロサッカーチームへの台湾選手の加入により、静岡県と台湾のサッカー交流が飛躍的に広がっていくことを期待している。
(写真:台湾で行われた記者会見の様子)
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