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中国駐在員報告

2019年1月 社会・時事
駐在員 : 土屋 岳久


日本では2018年の流行語大賞に「そだねー」が選ばれた。中国でも毎年、順位付けこそしないが「国家言語資源観測及び研究センター」が「中国媒体10大流行語」を発表している。ほかにも、上海の言語文学雑誌『咬文嚼字』やニュース配信サービス『香港inkstoneネット』等、様々な媒体がそれぞれ流行語を発表しているが、これら全てに含まれていた流行語「錦鯉」を紹介したい。
錦鯉は中国で縁起の良い高級観賞魚として人気であることから、阿里巴巴(アリババ)集団(本社:杭州市)が運営するオンライン決済サービス「支付宝」が、2018年の国慶節期間に中国版ツイッター微博(Weibo)上で行った宝くじイベントを「中国錦鯉」と名付けた。イベント参加者300万人の中から選ばれた当選者には、航空券や化粧品等約1億元(約16億5千万円)にのぼる賞品が贈呈されたことから、イベント名称である「錦鯉」が「強運の持ち主」を意味する言葉として世間を賑わせたのである。
 阿里巴巴集団が2019年も「中国錦鯉」イベントを実施するのか、それとも錦鯉に代わる新しい企画を仕掛けてくるのか不明だが、2019年はどのような言葉が流行語になるか今から楽しみである。


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