東南アジア駐在員報告
1999年11月 社会・時事 駐在員 : 篠原 清志
・ 東南アジアの海に関わる話題
10月22日にアルミ塊を積みインドネシア・スマトラ島から日本に向かった船が、出港後まもなく行方不明となる事件が発生、海賊による被害を受けたのではないかと考えられている。海上交通の要衝であるシンガポールでは、海事関係の国際会議が頻繁に開催されているが、最近の議題の多くは海賊対策に集中しているという。
他の話題としては、大型のクルーズ船を利用した旅行がブームとなっていて、シンガポール観光庁(STB)によると、シンガポール・クルーズ・センターを利用したクルーズ客は、昨年104万8,700人と、90年の6万2,600人から急増しており、今年上半期についても前年同期比6%増加が見られるという。同庁によると、クルーズ船市場は国内に限定した産業ではなく、クルーズ客の78%は他のASEAN諸国々から来た人々で占められているという。
シンガポールを中心に、クルーズ船を運行しているスタークルーズ社は、昨年から8万tクラスの大型クルーズ船「スーパースター・レオ」(現在香港を母港)、「スーパースター・バーゴ」(シンガポールを母港)を相次いで投入。クルーズブームの主役となっている。ちなみに、同社の親会社は、マレーシアでカジノを経営するグループで、同社のクルーズ船でも豪華なカジノが集客の上での大きな要因になっている。
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