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韓国駐在員報告

2023年9月 社会・時事
駐在員 : 高橋 誠


 8月23日午後2時から20分間、民防衛(ミンバンウィ)訓練が行われた。韓国において北朝鮮の侵略や天災地変による人命、財産上の被害を防ぐことを目的として実施される訓練であるが、今回のように全国民を対象とし、全国同時一斉の形で行われる防空訓練は6年ぶりである。
 今回の訓練はこういうものだ。午後2時に訓練「空襲警報」が発令。迅速に近くの待避所または地下空間へ待避し、移動制限を受ける。車両は道路の右側に停車。車内でラジオをつけながら、案内放送に従い行動する。15分後に「警戒警報」に段階が下がると待避所から出て通行も可能となり、20分後の「警報解除」で終了となる。
 しかし、デスクワークをする者まで無理に地下に退避させるのではなく、あくまで歩行者などが統制される形というので、訓練に参加するため、敢えてオフィスの外に出た。場所はソウル市役所の西に隣接する大通り。サイレンが鳴ると、ゆっくりと車は右に停車誘導される。しかし「民防衛待避所」のマークがある市庁駅の地下道出入口には旗を持った係員がいるが、それほど積極的に誘導はしない。気づかず待避せず歩く人も多い。少し拍子抜けした。
 だが、地下道に入ると、人はそれなりに集まっていた。訓練に巻き込まれる形となった外国人観光客もおり、しばらくの間、皆そこで待機をする。通常の場所なら、おそらくこれだけなのだろう。しかし、私がいた場所はソウル市役所からの連絡通路の近くだったため、ソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長も訓練に現れた。地下鉄1号線市庁駅の改札周辺には、民防衛に関する展示や参加型の心肺蘇生法訓練、非常食(握り飯、じゃがいも、水)の配布が行われ、市長が視察する様子をカメラに収めようと多くのメディアが殺到していた。
 空襲に対する訓練というのはわが国ではあまり行われないが、印象としては、日本で参加する防災訓練とそれほど変わらない。差は銃器関連の展示くらいだろうか。
 オフィスに帰り、ビル内の様子をスタッフに聞いたところ、「外でサイレンは聞こえたが、何もなかった」とのこと。室内にいれば気が付かないで終わってしまう訓練のようだ。日本人が韓国旅行でたまたま訓練に遭遇したとしても、慌てる必要はなさそうである。


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