東南アジア駐在員報告
2016年11月 経済 駐在員 : 吉住理恵子
マレーシアのジョホールバル南部のプロジェクト「イスカンダル・マレーシア」内で、中国の大手不動産会社社碧桂園控股有限公司(County Garden)が建設を進めるフォレスト・シティ(Forest City)を見学した。
フォレスト・シティは、「自然との共生とテーマにした次世代のスマートシティ」を目指し、シンガポールとジョホールバルとの連絡橋セカンドリンク近くの湾岸部を埋め立てて建設中の新都市である。
今後20年間で4つの人工島をつくり、道路や駐車場は重層構造で地下に設ける。地表は緑地を多く配置し、商業施設や学校のほか、将来的に20万戸のコンドミニアムを作る壮大な計画だ。免税区に指定されており、消費税、輸入税も免除されるという。
今年の2月にセールスギャラリーがオープン。ギャラリーには巨大なジオラマや、CG動画、モデルルーム展示があり、週末には500人以上が中国本土からシンガポール経由で訪れている。コンドミニアムは1棟も完成していないにも関わらず、既に8,400人が物件を購入、その8割は中国人だという。景気が悪いとはいえ、中国マネーのパワーは圧倒的だ。
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