中国駐在員報告
2014年10月 その他
駐在員 ： 井口真彦
５月、「東上海サッカー連盟」という団体から事務所に一通の中国語のメールが来た。「地区のアマチュアサッカーの発展のため、日本のサッカーの先進性や発展の経験を学びたい。静岡県と上海浦東地区にアマチュアサッカーの友好の架け橋を作りたい。そのため、静岡県を訪問し、関係団体と交流したいので協力してほしい」という内容であった。
興味のある話ではあるが、見知らぬ団体であり、また、これまで、静岡県との友好交流先である浙江省や、静岡便の就航先である武漢などとの民間交流の手伝いをしたことがあるが、県や関係団体、旅行会社などの仲介機関が絡まずに、知らない中国の団体から直接依頼を受けたのは初めてである。
信用できる団体であるかを含めて調査し、責任を持って調整することが必要となるため、メールや電話での照会やネットで調査した後、代表者を事務所に呼んで話を聞いた。
当初は、視察に名を借りた観光旅行ではないかという疑念も正直なところあったのだが、概要がわかるにつれ、彼らが大変真面目で、訪問の目的にも嘘が無く、信頼するに足る団体であるとの心証を持つに至り、応援したいと心から思うようになった。
このような経緯を経て、彼らは９月22日に成田に降り立った。予算の関係からかガイドも付けていないこともあり、予定どおりに静岡に着くか心配で、到着当日は何度も代表者の携帯に連絡し、日本時間の夜７時頃にやっと連絡が取れ東京にいることを確認でき、更に夜中の12時近くに「静岡のホテルに着いた」との連絡があった時にはホッとした。
翌日から、彼らは県サッカー協会訪問やエコパ視察などの日程を精力的にこなし、25日に帰国したのだが、視察先の彼らに対する印象も「大変真面目な態度だった」とのことであり、嬉しく思った次第である。
自発的な草の根交流がどのように発展するか、今後も見守っていきたいと思う。
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