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中国駐在員報告

2004年5月 行政
駐在員 : 小杉 長生


新道路交通安全法が5月1日から施行

    中国の交通状況は、急激な経済の発展による車の増加と10年以上前に作られた交通ルールのために日本人にとって非常に危険なものと感じられている。さらに、赤信号でも渡る歩行者のモラルの無さに驚いていたが、5月1日から施行される道路交通安全法では「通行人、自転車などが違反した場合最高50元以下の罰金に、自動車の違反は最高2,000元以下の罰金」となった。現行に比べ罰金が最高10倍の罰金へと引き上げられた。
    公安関係者は「罰金を徴収するのが目的ではなく、文明的な交通ルールの概念を知ってもらうこと」と強調するが、事務所の運転手によると今回の改正により、「歩行者との事故が起きると、今までと違い自動車側が悪くなり、不公平だ」「罰金を取って、公安の財源にするのではないか」と怒っていた。
    一般大衆との考えのずれは有るが、中国でもやっと交通安全の考え方が生まれつつあると感じられた。


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