東南アジア駐在員報告
2014年12月 社会・時事 駐在員 : 芦澤裕之
10月30日から11月2日にかけて、タイの旅行会社8人、雑誌社2人の計10人を静岡に招くファムトリップ (旅行商品造成を目的とした現地視察ツアー) を企画し、随行した。
今回はタイで一般的な、東京から入り、東京から帰るツアーを想定して、伊豆から県中部までのコースを設定した。初日は熱海、大室山、修善寺温泉、2日目は浄蓮の滝、駿河湾フェリー、エスパルスドリームプラザ、3日目は玉露の里、富士山本宮浅間大社、沼津港という行程である。
全行程を通じて天気が悪く、キラーコンテンツの富士山が一度も見られなかった。ある意味で静岡の実力が試される展開となったが、参加者には非常に満足していただけた。特に反応がよかった観光地は、大室山、駿河湾フェリー、エスパルスドリームプラザ内のちびまるこちゃんランド、玉露の里であった。
駿河湾フェリーでは、オーシャンルームが好評で、お昼の富士山海道弁当も「綺麗でおいしい」と非常に評判がよかった。玉露の里では、着物(浴衣)を着て日本庭園で写真を撮ることができ、参加者は大はしゃぎであった。
2日目の午後には、静岡市内のホテルにおいて商談会を開催した。商談会には静岡側から22社31人が参加し、各社とも熱心にアピールした。静岡側の参加者の感想を伺ったところ、各社よい商談ができた様子で、概ね満足の反応であった。インバウンドに熱心な社同士の交流も進んでおり、今後は、ホテルと観光施設など施設同士がチームを組んだ誘致活動を進めていくことも期待される。タイ側参加者も静岡側参加者の熱意に圧倒された様子で、とても有意義な商談会となった。
なお、参加者の中に、東京から静岡の近さを実感して驚く者がいた。タイからの訪日客の東京訪問率は63%と圧倒的に高いため、「東京に近く、富士山、温泉があり、食べ物がおいしい」ことは、静岡の絶好のアピールポイントになることを改めて実感した。
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