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北米駐在員報告
2002年4月 経済
駐在員 ： 松下 育蔵
・ＭＢＡ取得者の冬の時代
将来を約束されたエリートと言われるＭＢＡ（経営学修士）を取得したビジネス・スクールの卒業生が、厳しい就職戦線に直面している。
ビジネス・ウイーク誌によると、ＭＢＡブームの2000年には過去最高に上る新卒生の97％が10万ドル以上の初任給と数万ドルの契約ボーナスで就職した。
2001年度もＭＢＡは引く手あまたであったが、その後の経済低迷で「ＭＢＡバブル」もはじけ、2002年度の卒業生は90年代半ば以降最も厳しい雇用環境に置かれている。
具体的には､上位15校の学生で就職先を既に確保したのはわずかに55から60％程度で、2000年及び2001年の65％から70％に対し10％も低下している。
アナリストやコンサルタントを含め、あらゆる職の収入も2000年初頭から5〜10％低下しており、以前は4万ドルにも達した契約ボーナスも、投資銀行やコンサルティング職では現在5,000ドルから2万ドルが相場となっている。
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