中国駐在員報告
2015年5月 社会・時事
駐在員 ： 井口真彦
４月４日（土）、上海市内の日系ホテルにて、「上海日中友好成人式2015」が開催された。
これは、上海の大学に留学中の日本人留学生が中心となって実行委員会を組織し、20歳を迎える日中両国青年を自ら祝福するとともに、日中交流を図るもので、2012年から毎年開催しており、今年４回目を迎えた。参加者は日中各100人の計200人である。
開催に先立ち、実行委員会のスタッフとして、当事務所に本県出身の留学生が訪れ、開催趣旨の説明と協賛の依頼があった。事務所では、県人会の会員向けに協力を依頼するとともに、当事務所のキャラクターをデザインしたクリアケース及び観光パンフレットを提供した。本県関係者からも、幾ばくかの支援があったようである。
当日は、在上海日本国総領事館の岡田首席領事らと共に来賓として参加させていただき、両国成人代表の立派な挨拶を拝聴し、和太鼓の演奏、AKB48の姉妹グループで上海で活動するSNH48のパフォーマンスなどを楽しませていただいた。所用のため中座したが、双方の青年が交流できるイベントも工夫されていた。
このような若い世代の交流は、民間交流、地域間交流とともに、両国の交流の根となるものである。特に、日中関係が極端に冷え込んだ時期も乗り越えて継続して開催していることには、敬意を表さざるを得ない。お互いを知り、友情を深め、交流を継続していくことが、国と国との間での緊張した問題をも凌駕していくものと信じている。
また、同年代の子供を持つ親として見ても、企画から資金集め、実行まで自らの手で行う彼らはとてもしっかりしていて頼もしい。当事務所としても、できる限り支援を続けていきたい。
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