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韓国駐在員報告

2024年2月 経済
駐在員 : 高橋 誠


 仁川国際空港から富士山静岡空港に定期便を飛ばしている韓国のチェジュ航空は、1月10日から夏ダイヤ(3月末から10月末)の航空券を発売開始した。チェジュ航空は毎年この時期に夏ダイヤの商品販売を「チム特価」という名称で特価セールをしながら開始する。昨年の平均搭乗率が約84%と好調だったこともあり、冬ダイヤ(10月末〜3月末)に引き続き、週7日のデイリー運航で売り出されたのは嬉しいことだ。

 「御社の日本路線の中で比較的搭乗率が低く苦戦していると聞いた路線が2デイリー(週14便)になったので不思議に思ったのですが、どんな理由ですか?」と。
様々な理由が背景にあるのだろうが、航空会社としての明確な理由が二つあった。1点目は単純に収益性、2点目は私たちも既によく承知の話であるが、「グランドハンドリング」といって、空港の地上で勤務する職員が日本で全国的に不足している中、当該路線では対応できたことだ。

 グランドハンドリングには、色々な仕事がある。滑走路でランプの仕事をする人や、荷物を運ぶ人、受付など搭乗にまつわる仕事をする人、清掃をする人などその仕事も多岐に渡るし人数も必要になる。関係者によると、1機の着陸に対応するために、併せて20人以上もスタッフが必要になるそうだ。コロナの影響で辞めてしまった人も多く、また給与や勤務場所、福利厚生、さらには採用したとしてもその後の研修など、様々な面で課題があり、簡単に増員できる話ではないようだ。

 また、航空会社は収益性とコストの詳細には触れておらず、搭乗率が黒字になるかどうかのボーダーラインは路線によって異なる部分もあるだろうが、大きく収益性に影響する部分としては、当然ながら距離があるだろう。距離=コストとは言い切れないものの、距離によって燃料費などのコストが大きく変わるため、距離が収益性に与える影響が大きく、韓国から距離の近い都市への路線のほうがコストを抑えて運航できる。距離や所要時間が収益性に及ぼす影響は、かなり大きいのだろうと感じた。

 ただ、便が増えれば、利用しやすくなる一方、搭乗率は多少下がることになるだろう。それでも収益があげられる保証があるから飛ばすということだ。韓国においても、中国路線の利用が安定しない一方、日本路線は好調が続いている。静岡路線も今年3月26日で運航再開1周年となる。今後、静岡空港で働きたいと思う県民が増えてくれればうれしいところである。ソウルで活動する当事務所は、静岡に多くのお客様が訪れてくれるよう、韓国で静岡の旅の魅力を様々な形でプロモーションするためのコンテンツを準備している。今後も静岡−仁川路線の好調が続くよう願っている。


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