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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

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東南アジア駐在員報告

2006年10月 社会・時事
駐在員 : 獅倉 浩


    9月19日の深夜、タイの首都バンコクで発生した軍事クーデターの第一報を耳にした時、軍と市民が流血の衝突に至った1991年の「五月流血事件」を思い起こし、大変なことが起こってしまったと思った。しかし、ソンティ陸軍司令官らクーデターの指導者たちが、決行後いち早くプミポン国王に謁見し、今回の決起は国王を中心とする民主国家を目指すものであることを説明。20日夜には国王が陸軍司令官の評議会議長就任を承認したことで、事実上大勢が決し、大きな混乱を引き起こすことなく経過している。
    タクシン政権への国民の不満が大きかったこと。軍が二週間以内の暫定憲法の制定、暫定政権への政権移譲、民主国家を目指す意向を表明するなどの背景があるが、やはり、国王が承認を与えたことが一番の要因であろう。つまり、クーデターに対する反抗は、国民からの信任厚く、絶大なる敬愛の念を受けている国王が承認したことへの反抗になり、まず考えられない。たとえ、特に地方の農村部に根強い親タクシン派の人々であっても、国王の意思に反して行動を起こすことなどまず考えられないほど、国王への敬愛の念は大きいのである。

      国王への敬愛は、洗脳的、強権的に煽られているものではなく、市民の心の底からの気持ちであるから本当に強い。国王の在位60周年記念で、市民が国王の誕生曜日(月曜日)の黄色いシャツを着て心の底から祝っていた姿や、タイに住むと国王のお人柄に触れ、自然に敬愛の念が湧いてきたという体験を複数の日本人駐在員から異口同音に聞いたことを思い出した。
      タイで展開している静岡県企業の皆さんからの情報では、会社の操業が一時的に止まったり、外出を控えたり等の不自由があったが、市内は平穏で、身の危険を感じるまでには至らなかったということだった。何よりも、日本人駐在員や現地従業員及びそのご家族の身に、危険がなかったことに本当に安堵した。


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