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中国駐在員報告
2002年4月 行政
駐在員 ： 外山 敬三
・2010年世界博覧会の開催地の行方
上海市は2010年の万国博覧会の開催を申請しており、3月13日国際博覧会協会の現地視察団の一行９人が上海市を訪問した。2010年の万国博には上海以外にもロシアのモスクワ、韓国の麗水、ポーランドのブロツラフ、アルゼンチンのブエノスアイレス及びメキシコのメキシコシティが立候補している。当初はアルゼンチンが最初の視察地になる予定であったが、国内の経済等の混乱から急遽上海が最初の視察地に変更された。
上海は全市を挙げて開催誘致に取り組んでおり、市民の関心を高めるため市内のいたるところに看板や旗、ポスターが掲げられており、となりの浙江省でもポスター等を見かけるほどの熱の入れようである。下馬評等では上海はかなりの有力候補のようであるが、上海貿促分会国際連絡部ハン副部長（万博担当）によると上海は二つの不利を抱えているとのことである。一つは2008年の北京でのオリンピックの開催、二つ目は2005年の日本愛知県での万博の開催であるという。いずれにしろ、候補地は今年の12月に決まる。
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