中国駐在員報告



2009年6月 経済
駐在員 : 若田部 孝


今年中に中国はGDPで世界第2位となるか 

 日本では、「1〜3月期までの国内総生産(GDP)成長率が速報値によると、年率換算でマイナス15.2%となった。」と、内閣府が5月20日に発表した。
 同じ頃、中国では、「中国のGDPが、8%成長し、日本がマイナス成長の場合には、早ければ今年にも、日本を抜き、米国に次ぐ世界第2位になるとの見方が強まった。」と報道され話題となった。
 この関連記事では、日本どころか、米国を抜いてGDP世界第1位になるには、どうしたらよいかと論及している経済誌まである。例えば、「GDPで米国を抜くには、従来の労働集約型のモデルからイノベーション(変革力)による成長モデルに転換し、自国の内需に基づいた経済発展を維持しなければならない。」等である。
 しかし、「例えGDPで日本を抜いたとしても、一人当たりのGDPは依然として日本との格差が大きい上に、中国の内政面を見ると、国内での経済格差問題、医療改革問題等、克服していかなければならない課題が多い。」と、GDP世界第2位ということに浮かれることなく、慎重な意見を述べるメディアもあった。

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