台湾駐在員報告
2019年12月 社会・時事 駐在員 : 宮崎 悌三
(公財)日本修学旅行協会の調査によると、国立・公立・私立等の中学・高校において、2018年度中の海外への修学旅行件数(436件)のうち、台湾が全体の20.4%を占めトップであった。今や海外への修学旅行の5件に1件は台湾を訪台している。
台湾観光局は、修学旅行で訪台する高校生を、台湾の大学で日本語を学ぶ大学生が、1日案内するB&S(ブラザー&シスター)プログラムを推奨している。修学旅行で訪台する静岡県内の多くの高校も、このプログラムを利用して、台湾の理解を深め、年齢が近い若者同士の交流を行っている。
しかし、1日だけのプログラムでは、互いの目的、好みや相性など、当日会って初めて分かる事柄も多く、参加者の満足度が高まらないケースも散見された。この課題を解決する試みとして、台北駐在員事務所と県・教育委員会が仲介役となって、日本の高校生と台湾の大学生が、修学旅行前にアプリケーションソフト等を利用し、研修の目的を共有したり適切な事前準備が出来るようコミュニケーションを取る仕組みづくりを進めている。現在、県内の3つの公立高校がこの取り組みに参加しているが、課題解決にどのような効果が見られたのかフォローしていきたい。
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