東南アジア駐在員報告
2019年11月 経済 駐在員 : 竹田 敏彦
9月中旬、東南アジアの中でも訪日旅行の潜在需要が高いベトナムの観光関係者を対象に静岡ファムトリップを実施し、ベトナム航空、ハノイ及びホーチミンの旅行会社10社に参加いただいた。事業実施にあたっては、ベトナム航空、中部国際空港セントレア、浜松市、するが企画観光局から協賛をいただき、参加者には玉露の里、はままつフルーツパーク、日本平夢テラス、富士山世界遺産センターや三島スカイウォークなどを体験してもらった。
また、浜松市と静岡市では地域の観光関係者との交流会を開催し、ベトナム人参加者に対して直接地域や施設の魅力をPRする機会を設けた。
ファムトリップに同行する中で参加者から聞いたベトナム人観光客が好む訪問先のポイントは次の2つだ。ひとつ目は「手軽に体験できて、よい写真が撮れる場所」。実際に玉露の里や三島スカイウォークでは長い時間をかけて自分たちの写真を撮影する参加者が目立った。やはりSNS映えする景色は必須とのことだ。二つ目は「ショッピング」。今回、静岡市内のディスカウントストアと御殿場プレミアムアウトレットを旅程に入れていたものの、さらに大型ショッピングモールへの訪問も必要であると参加者から助言があった。ベトナム人観光客は日本へ旅行に行く際には買い物を非常に楽しみにしているので、これらの機会を用意することが重要とのことだ。
一方、県内観光地をツアーの旅程へ加えるため必要な改善点として伝えられたのが、施設での英語案内の追加だ。ベトナム語までは求めないが英語については必須との意見が多くあった。
ファムトリップを通じて関係を構築したベトナム航空及び各旅行会社に対して、来春の河津桜やはままつフラワーパークを売り込むなど、静岡により長く滞在する旅程を作成してもらうべく働きかけていく。
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