韓国駐在員報告
2020年2月 政治 駐在員 : 小関 克也
富士山静岡空港のお土産コーナーでも販売されている北海道の人気チョコレートメーカー「ロイズ」は韓国で現地法人「ロイズコンフェクトコリア」を設立し、路面店、インターネット通販サイトにおいて販売をしていたが、このほど同社ウェブサイトで、営業終了を告知した。インターネット通販は2月18日、ソウルのファッションエリアである狎鴎亭(アックジョン)店とソウル近郊の京畿道にある板橋店は同月15日、そのほかの路面店3店も3月中にすべて営業を終了する予定とのこと。
営業終了の理由はウェブ上では説明していないが、業界の一部では、昨年後半から広がった日本製品の不買運動が影響したとの見方も出ている。
しかし、知り合いの韓国人からは、「そもそもの値段が日本の倍くらいで高すぎた。日本での相場を知っている人が多いから、あの値段では難しい」との意見もあった。
当事務所近辺の和風飲食店などでも客足が戻ってきていることから、単純に不買運動だけの影響ではなく、もともとの価格設定による売上低迷の方が大きかったのかもしれない。ロイズの撤退は残念だが、一方で韓国における日本の食料品などの人気は潜在的に高いことから、こういう時期でも韓国進出を準備する事業者もいる。現地事務所としては、こういった県内事業者の動きを支援し続けたい。
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