中国駐在員報告
2017年4月 社会・時事
駐在員 ： 石井亘
毎年３月５日は、雷鋒（らいほう。中国では奉仕精神を有した模範人物として著名）の記念日であり、上海市ボランティア協会は同日、2016年末でのボランティアに関するデータを発表した。発表資料によると、上海で登録されているボランティアは260万人を超え、市人口の約９％に達している。また、ボランティア組織も２万２千以上存在している。
ボランティア活動に参加する理由としては、「支援を必要としている人を助けたい」が全体の51.1％、以下「勤務先、学校等からの要請」、「社会経験を積みたい」、「ボランティアが好きだから」、「余暇時間の活用」と続く。
活動の内容は、高齢者への手助けなどの敬老が31.1％、交差点での歩行者補助などの交通整理が26.6％、清掃活動などの環境美化が19.5％で上位を占めている。
一方、ボランティアに求められている内容としては、インフォメーションスポットでの案内、敬老等である。また、中国市民のボランティアに対する意識は高く、50％以上の市民がボランティアサービスを受けたいと考えており、80％以上の市民が今後ボランティア活動に参加したいとしている。
朝の通勤時、揃いのベストを着たボランティアの高齢者が、横断歩道で歩行者のための交通整理を行っているのを良く見かけるが、気持ちの良いものである。ボランティアの活動によって、上海がより快適な都市になることを期待するとともに、機会があれば自分も参加しようと思う。
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