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東南アジア駐在員報告
2012年4月 経済 駐在員 : 長谷川卓
3月16日〜18日、マレーシアの首都クアラルンプル市内のプトラワールドトレードセンターにおいて、国際観光展示商談会「MATTA Travel Fair 2012」が開催された。静岡県からは東南アジア駐在員(筆者)が、日本政府観光庁設置のジャパンパビリオン内に「Home of Mt. Fuji, Shizuoka(ふじのくに・静岡)」の名称で参加、マレーシアで初めての観光誘客活動を行った。
昨年は、開催期間中に東日本大震災が発生したため、ジャパンパビリオンでは仙台・東北ブースが宣伝活動を中止するなどの影響がでたが、今年は初日から出足好調で、ジャパンブースも多くの人でにぎわい、ふじのくにブースにも富士山の情報を求める来場者が多く訪れた。単独出展の場合、富士山観光として伊豆、富士地域を詳細に説明することができるが、富士山観光の事前情報を入手した来場者からは、東京から交通至便な河口湖や箱根に関する詳細情報を求められ、対応に苦慮する場面もあった。来場者には広域情報の収集が可能なブースが望まれるようだ。
また、富裕層が多い華人系マレーシア人向けの従来型の訪日旅行商品に加えて、今年は初めてイスラム教徒が多いマレー系マレーシア人向けに食事や訪問先に配慮した訪日団体旅行商品を販売する旅行会社が登場した。マレーシアでも海外旅行の中でも料金の高い訪日旅行が可能な中流層の増加していることを実感した。
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