東南アジア駐在員報告
2020年5月 経済 駐在員 : 福田 渉
シンガポールでは、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、4月7日からサーキットブレーカー(回路遮断器)措置と呼ばれる規制が実施され、指定産業を除く企業が在宅勤務になり、学校も閉鎖された。更に6月1日まで規制期間を延長することが発表された。
外食は禁止されてテイクアウトのみになり、自宅で料理をする人も多くなった。それによって食品の通販サイトを利用する人が急増した。大手サイトのレッドマートでは利用者がこれまでの10倍以上に膨れ上がり、生活必需品を中心に注文が殺到していた。4月上旬、レッドマートは陸運大手のコンフォートデルグロと提携を結び、新型コロナウイルス感染症の拡大で売上げが激減しているタクシー運転手が配達業務を行うことを発表した。通常、シンガポールではタクシー運転手が食品の配達を行ことは認められていないが、感染拡大の影響を考慮して、政府も全面的に認めることを発表していた。タクシー運転手はレッドマートの施設で研修を受けて4月末から業務を開始している。
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