東南アジア駐在員報告
2010年6月 経済
駐在員 ： 長谷川卓
インドネシア自動二輪車協会によれば、2009年の二輪車販売台数は、世界金融危機後の景気後退の影響により大幅に減少するとの当初予測を覆し、過去最高だった2008年に迫る588万４千台と、史上２番目の販売台数を記録した。現在、同国の自動二輪保有台数は「７人に1台」の割合にまで達しているが、先進他国の例をとれば、「３人に1台」に達するまでは市場が拡大すると見られており、今後も各二輪メーカーは強気の増産計画を進めている。
世界第４位の人口。特に若齢人口層が大きく、耐久消費財購入のためにローン(割賦)を厭わない消費行動とも相まって、急速に市場が拡大している。アセアン諸国の中でも特に親日的として知られる同国だが、既に家電分野などでは韓国メーカーの追い上げも激しい。日本メーカーにとって、同国向けの独自モデル開発などの取組みが重要だ。
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