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東南アジア駐在員報告2002年12月 政治 ASEAN各国とオーストラリア、対テロ先制攻撃をめぐり摩擦
マレーシアのマハティール首相は、テロリストに対する攻撃が行われれば戦争行為とみなし自国の独立と主権を守ると主張、サイドハミド外相も国際社会の対テロ協調を妨げる発言と非難、インドネシアの外相広報官は、国際法を無視して他国を攻撃する権利はないと批判した。 フィリピンでは、11月27日、オーストラリアとカナダ両政府がフィリピン国内の自国民及び権益に対する脅威が高まっているとして、フィリピンへの渡航を避けるよう警告するとともに自国大使館を一時的に閉鎖した。フィリピン国内では、この措置が国際的な信用失墜につながるとの反発も出ている。 ハワード首相は、あくまで自国民、権益を守るためと姿勢を変えておらず、アメリカも対イラク関係をにらんで、オーストラリア支持の姿勢を採っている。この地域におけるテロ対策をめぐっては、宗教もからむことから今後も曲折が予想される。 |
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