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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

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東南アジア駐在員報告

2002年12月 政治
駐在員 : 岩城 徹雄


ASEAN各国とオーストラリア、対テロ先制攻撃をめぐり摩擦

    10月のバリ島での爆弾テロ事件で多くの犠牲者を出したオーストラリアでは、同事件に東南アジアに活動拠点を置く過激派組織ジュマー・イスラミアが関わっている可能性が高くなったこともあり、12月1日にハワード首相が民放番組のインタビューの中で、オーストラリアを標的にしたテロ計画が明らかになればこれを防ぐために先制攻撃を行うこともあると述べた。この発言に対して、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどASEAN各国からは、テロ対策を口実にして他国に軍事攻撃をかけるのは許されないと、非難の声が挙がっている。
    マレーシアのマハティール首相は、テロリストに対する攻撃が行われれば戦争行為とみなし自国の独立と主権を守ると主張、サイドハミド外相も国際社会の対テロ協調を妨げる発言と非難、インドネシアの外相広報官は、国際法を無視して他国を攻撃する権利はないと批判した。
    フィリピンでは、11月27日、オーストラリアとカナダ両政府がフィリピン国内の自国民及び権益に対する脅威が高まっているとして、フィリピンへの渡航を避けるよう警告するとともに自国大使館を一時的に閉鎖した。フィリピン国内では、この措置が国際的な信用失墜につながるとの反発も出ている。
    ハワード首相は、あくまで自国民、権益を守るためと姿勢を変えておらず、アメリカも対イラク関係をにらんで、オーストラリア支持の姿勢を採っている。この地域におけるテロ対策をめぐっては、宗教もからむことから今後も曲折が予想される。


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