中国駐在員報告
2020年9月 社会・時事 駐在員 : 浅原 敏治
上海市で「光盤運動(お皿を空にする運動)」が行われている。これは、家の食卓、レストラン、社員食堂などで食べ残しを無くし、食べ物を無駄にしないことを励行する運動である。
あるスマートフォンアプリでは、青少年向けに21日間連続で空のお皿の写真をアップロードした者に記念品を贈るイベントを行っている。また、レストランでは、小皿での料理の提供、一皿に二品の料理を盛合せ、持ち帰りパックの無料提供が行われている。日本でも馴染みのある取組である。
お客さんも「N-1」という人数よりも1人分少ない注文で光盤運動に参加。バイキング料理では、食事前にデポジットを支払い、食べ残しが150グラム以下ならそのデポジットが返金される制度が取り入れられている。
8月中旬、習近平国家主席が「飲食の浪費行為の断固阻止」を指示し、食べ残しの根絶を目指す方針を打ち出した。光盤運動はこの方針を受け、実施されている。
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