東南アジア駐在員報告
2021年9月 社会・時事
駐在員 ： 福田 渉
タイでは、デルタ株による感染の拡大のために社会的な活動規制が再度強化されていたが、９月から店内飲食を可能にするなど規制の強化と緩和が繰り返されており、周辺ASEAN諸国と同様に感染拡大の防止と経済活動を両立させるために苦労を重ねている。
こうした中、７月から同国最大のリゾート地プーケットでワクチン接種を完了した外国人観光客であれば、隔離期間無しで受け入れる「プーケットサンドボックス」と呼ばれる外国人観光客の受入緩和施策が開始されている。
「プーケットサンドボックス」の開始２か月の利用者は２万6400人、現地消費額がおよそ54億円に上っている。併せて政府はプーケット住民のワクチン接種を重点的に進め、９月上旬には２回の接種を済ませた人が８割を超えた。
現状では、デルタ株による感染再拡大も影響して外国人観光客が大挙して押し寄せる状況ではないが、着実に受入れを進めている。受入れの状況は、同国政府観光庁のウェブサイトで毎日更新されている。（https://www.tatnews.org/）
※通常、サンドボックスとは「砂場」を意味するが、ＩＴ用語で外部のアクセスが厳しく制限されたコンピューター上の仮想環境を指すことから名付けられた。
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