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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 北米駐在員報告

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北米駐在員報告

2003年1月 経済
駐在員 : 松下 育蔵


イラク攻撃にいったいどのくらいの金がかかるのか(在米ジャーナリストからの情報)
−米のコスト計算−

    イラク攻撃はどうやら秒読み段階に入っているが、20万人の米兵を投入するこの戦争にアメリカはどのくらいの金がかかると見ているのだろうか。ブッシュ大統領自身、「もしサダム・フセインがアメリカに攻撃を仕掛けてきたらアメリカ経済は混乱をきたすだろう」(1月1日)と答えるだけで実際のコスト(戦費)については言葉を濁したが、ホワイトハウスで予想される戦費計算がすでに済んでいることは間違いないところだ。
    近くホワイトハウスを去る経済担当顧問のローレンス・リンゼー氏は昨年ある会合で「戦争が始まれば米国のGDPの1から2%の戦費がかかるだろう」と述べている。ということは(米国のGDPが約10兆ドルだから)1,000億ドルから2,000億ドルということになる。行政管理予算局長のミッチ・ダニエルズ氏は昨年秋の段階で、この数字について聞かれて「いやもっともっとかかる」と答えている。12月末のインタビューでも同じ発言を繰り返している。
    戦費は戦争が集結するまでの期間によっても変わる。戦費が610億ドルだった1991年の湾岸戦争の場合、イラクがクウェートに侵攻したのは1990年8月2日、91年1月17日に米軍を中心とする多国籍軍が空爆を開始、同2月24日に地上戦を開始、イラク軍は敗走し、クウェートは同26日に解放された。4月3日に国連安保理が恒久停戦決議を採択、同11日に停戦が正式に発効した。
    今回のイラク戦争も終結までにどのくらいの期間を要するかによってその戦費も変わるが、米議会予算担当関係者は、「戦争が始まれば、月90億ドルはかかる。それに開戦前の準備と戦争終了直後の戦後処理などをあわせると2,000億ドルは軽くかかるだろう」と予測している。この額には戦後復興にかかる費用は一切含まれていないという。
    無論こうした戦費をアメリカがすべて賄うつもりはなく、米政府筋は「当然イラク周辺の同盟国であるイスラエル、トルコ、それにヨルダンなどイラクの脅威を取り除いたことによって恩恵を受ける諸国が分担するのは湾岸戦争の時と同じだ」と述べている。これらの同盟国に日本をはじめ西欧諸国が入っていることはいうまでもない。


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