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東南アジア駐在員報告2010年1月 経済 ベトナム・カンボジア・・・南部経済回廊実走 11月11日、(財)自治体国際化協会主催の経済・投資環境ミッションに参加、全長約1,000km、ホーチミン(ベトナム)〜プノンペン(カンボジア)〜バンコク(タイ)を結ぶ南部経済回廊(第2東西経済回廊)の一部、ホーチミン〜プノンペン間、約230kmをバスで実走する機会を得た。 同回廊は、自動車専用の高速道路ではなく主要国道に当たる一般道路のため、発着地である両国の首都近郊では激しい交通渋滞に巻き込まれた。 ベトナム国内はほぼ上下4車線、荷物を積載したトラックを見かけることもあったが、カンボジア国内では上下二車線に減少、首都近郊を除けば車の往来は少なく、広大な田園風景が続く農道のようだ。途中、メコン川を渡河する橋が未整備のため、フェリーに乗船する。これに国境での出入国審査、税関検査を含めた所要時間は5時間程度。 より安価な労働力を求めてタイからベトナム・カンボジアへ、ベトナムからカンボジアへ拠点を移す労働集約型製造業にとって、部品・原材料又は完成品の輸送路としての活用が期待されている。 タイとカンボジアは国境紛争やタクシン元首相のカンボジア政府経済顧問就任など、政治的関係悪化が続くが、経済的な結びつきは強い。特にカンボジアは生活物資の輸入をタイからの国境貿易に依存しており、その主要ルート・南部経済回廊は生命線ともいえる。 |
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