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北米駐在員報告

2002年11月 政治
駐在員 : 松下 育蔵


最新の国際政治・経済情勢と日本の対応(主として日本の大学教授の米国講演から)

1 テロ情報について
    ビンラディンが生きているか否かについては、米政府も確実な情報を有していないようだ。しかし、米国にとって現在重要なことは、アフガンに軍隊を駐屯しつづけることであり、ビンラディンが死亡している場合には、軍隊をおいておく理由がなくなるため、急いで明確にする必要がない。
    ビンラディンには5人の影武者がいると言われる。月給は、1,200ドルで、日本人から見れば大した額ではないように思われるが、アフガンの一般的な月給が極めて低い(換算レートにもよるが一説には200円から300円程度とも言われている)ことから見れば、いかに彼らが破格の待遇を受けているかがわかる。中でもチュニジア出身の影武者は最も似ているため、月給は2,000ドルで、最近のビンラディンの目撃情報は彼のことだと言われている。
    また、ビンラディンのそっくりさんの話題では、ジュリア・ロバーツがひげをつけると極めて良く似ているため、大変迷惑しているそうだ。
2 ワシントンの外交官たちの評価
    ワシントンの外交官たちの間で、現在、最も評価が高いのは、英国のブレア首相である。理由は、米英関係を重視しているだけでなく、インテリジェンス(知性)を感じるからだという。次はロシアのプーチン大統領で、その次がフランスのシラク大統領になる。プーチン大統領は、G8にうまく入った点、シラク大統領はイラク決議等でアメリカを手玉に取った点が主として評価されている。逆に最も不人気なのが、ドイツのシュレーダー首相で、米独関係を悪化させたこと、独の株価が著しく下落したことが理由のようである。
3 日米関係について
    米国政府が最も憤りを感じているのは、不良債権の処理と解決を後回しにして、北朝鮮訪問を行った点である。というのもブッシュ大統領は小泉首相に過去4回にわたって不良債権処理の早期解決を強く求めていたし(昨年6月のキャンプデービット、昨年9月のテロ事件後の米国訪問、本年2月と9月14日の日米首脳会談)、北朝鮮については、もう半年ほど米がプレッシャーをかけつづければ、より大きな譲歩が引き出せたとの見方が強いためである。
4「悪の枢軸の3か国」の序列について
    ブッシュ大統領が悪の枢軸と呼ぶ「イラク、北朝鮮、イラン」は同列ではないと言われている。元々は、イラク、北朝鮮だけであったが、ブッシュ大統領の強い意向によりイランが含められた。そのため、米国の基準からすれば何が何でも叩いておきたい「イラク、北朝鮮」とイランとでは格づけが違うと言う。また、イラクと北朝鮮は、格づけ上は同じだが、イラクの場合には既に戦争後の油田鉱区の区割りを終了しているとも言われ、石油の利権の点からも叩いておきたいとのこと。北朝鮮の場合には、戦争が長期化する、あるいは38度線を越えて韓国にまで戦火が広がる場合には、韓国からの要請により米国も陸上戦を余儀なくされるため、在日米軍の相当数が犠牲になるケースも想定される。こうした点から、北朝鮮との戦争には、米国にもためらいがある。


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