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東南アジア駐在員報告2008年1月 経済 フィリピン・・・従業員教育の成果 同社の主要製造製品は四輪自動車及び二輪自動車の排気系部品の4R触媒コンバーター(触媒装置)、4Rフィニッシャ−(マフラーの末端に装着する部品)や2Rマフラ−等である。特にフィニッシャーは、海外14工場に分散している潟タカ技研の生産拠点のうち同社だけが生産し、供給しており、2006年の生産は130万本にも及んだ。 同社は輸出加工企業として認可を受けており、製品の90%は輸出している。主要取引先は、海外のユタカグル−プを通じてアメリカ、中国、欧州、及びアセアンのホンダに製品を納めている。また、フィリピン国内のホンダ4R&2Rへも積極的な販売活動を展開している。従業員数は約750名、日本人駐在員は3名である。 同社外山社長は従業員教育に熱心に取り組んでおり、QCサークル活動を活性化させ、作業改善の提案を毎月一人一件提出することを義務付け、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)の中でも特に基本である整理・整頓を徹底させ、従業員のモラル向上に努めている。また、スポーツによって従業員のベクトルを一つに纏める取り組みとして駅伝に熱心に取り組んでおり、ラグーナ・テクノパーク内で毎年開催される駅伝大会には3年連続で優勝している。厳しく従業員教育を徹底する一方、発散の場の提供もバランスよく考えられており、従業員及び家族を連れての行楽や、クリスマスパーティー開催への協力もされている。 工場棟の脇にある敷地には、従業員が持ち込んだ綺麗な花が植えられている小花壇があったり、日本庭園さながらの東屋風の建物や、ちょっとした池が設けられている休憩所があるが、これは従業員が自主的に取り組んで造ったもので、「従業員が自ら考えて行動する」という社長の教育方針の成果であろう。 |
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