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韓国駐在員報告

2020年9月 経済
駐在員 : 小関 克也


新型コロナウイルスの影響で最も大きな損害を受けている業界の一つが旅行業界であるが、韓国観光協会中央会の調査によれば、今年の6月末の登録旅行会社数は21,671社であり、昨年12月末時点の22,283社に比べると、実に612社も減少していることがわかる。もともと昨年7月から盛んとなったボイコットジャパン運動の影響で、2018年と2019年の年間比較でも261社が減少していたが、今年はたった半年でその2倍を上回る数が廃業したこととなる。同じ期間に15社(前年同期7.1%増)しか廃業していない日本(東京商工リサーチ調べ)と比較してみても、尋常でないことがわかる。
韓国では8月中旬から再び新型コロナウイルス感染者の数が増え始め、政府も市民も警戒を強めている。一時期の感染者減少により復活しつつあった国内旅行需要で一息ついていた旅行業界はまた苦境に陥っており、このままでは上半期には1,000社以上が廃業となり、多くの雇用が失われることが危惧されている。
 日韓共に厳しい状況が続く中、チェジュ航空の仁川⇔静岡便も9月からの運航再開が見送りとなってしまったが、2018年には単純計算で人口の約60%の3千万人が海外旅行に行っていたお国柄。事務所でも海外旅行の再開を睨みブログ等の観光情報発信を継続している。コロナが収束すれば需要はあるので、韓国の旅行会社にももうひと踏ん張りしてほしい。


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