台湾駐在員報告
2016年11月 経済 駐在員 : 宮崎悌三
台湾からの訪日旅客のうち、静岡県内の宿泊者数は月平均1.2万人である(従業員10人以上の宿泊施設における延べ泊数。2015年観光庁宿泊統計)。
台湾から本県を訪れるには、直行便がある静岡空港のほか、東京(羽田、成田の各空港)や名古屋(中部空港)が“入口”や“出口”になっていると考えられるが、まずは静岡県を選んでいただくことが必要である。選ぶ以前の問題として、静岡県が知られているかが更に重要である。
事務所が設立される(2013年4月)より前から、「静岡県の観光に関する本が書店に並んでいない。」と色々な方から感想を伺ったが、出版元は、“売れると思われれば販売する”とも言えるだろう。台湾の書店の店頭に、静岡県の観光ガイドブックが並んでいる状況になったら、ある程度の認知度を得られたと考えられる。
毎年、ブロガー、雑誌、テレビ等の取材や台湾におけるセミナーを継続して行っている。今年は、伊豆半島の有志の市町と連携して、台湾で流行の屋外活動をテーマとして取材した。伊豆半島にはまだまだ台湾では知られていない面白さがあることを、取材を通じて再認識したが、台湾の方に教えられて見つけることが出来たと言える。外国人旅行者の受け入れを意識的に取組まれている施設もあれば、そうでない施設もあり、それぞれの可能性も同時に感じることが出来た。
これらの取組みを改善・継続していくことにより、台湾から県内への来訪者数が向上し、意識上にも何らかの変化がもたらされ、可能性が現実として花開いていくのかもしれない。
(参考:2016年9月、日本の大手旅行情報誌の静岡県情報(中国語版単行本)が台湾でも発売された。)
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