・シンガポールで対日ビジネスセミナー開催
3月15日に、JETRO(日本貿易振興会)シンガポールセンター、シンガポール貿易開発庁、シンガポール製造業連盟などが主催した対日ビジネスセミナー「Doing Business in Japan」が開催された。シンガポールのビジネスマンを対象に開催されたこのセミナーには中小企業経営者を中心に180人が集まり、対日投資や日本企業との取引におけるポイントなどの情報が提供された。
本県をはじめシンガポールに駐在員を置く11の自治体もブース出展、投資環境のプレゼンテーション、企業との個別コンサルテーションを行い、それぞれの立地優位性をアピールしたほか、個別相談では地元企業とシンガポール企業とのマッチングなどを行った。
本県は、(社)静岡県国際経済振興会、商工会議所などのご協力を得て、事前に東南アジアでのビジネスを希望する企業を募り、応募いただいた12社の案件につき、ブースで資料を配布したほか、静岡県の経済・産業紹介・企業誘致のプレゼンテーションの中で紹介・広報を行った。
シンガポール企業の個別相談は事前予約制であったが、本県には13社から申し込みがあり、筆者は自分の静岡プレゼンテーションの時以外は、常にシンガポール企業と面談をしている状況であった。面談の場でシンガポール企業と本県企業と双方の希望提携分野が一致したケースが何件かあり、資料や連絡先の交換を行った。また、当日時間がなく個別相談ができなかった企業やブースへの来場者についても、後日改めて会う機会を設定し、商談のきっかけづくりを進めている。
シンガポール企業と面談して感じたのは、企業の規模は小さいが自国のマーケットが小さいために海外企業との提携を希望するところが多く、国際ビジネスへ積極的に取り組んでいるということである。参加業種としては、IT、ソフトウェア開発、企業コンサルティングが多いように思ったが、製造業でも具体的な企業名を挙げ、この製品の委託加工を請け負えないかという相談もあり、バラエティにとんだ、また内容の濃いセミナーとなった。