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東南アジア駐在員報告2004年3月 経済 タイ スズキ、ヤマハ 静岡ブランドがタイを疾走
同国のオートバイ市場は、1983年にASEAN諸国内で第1位の市場規模(35万台)を達成し、以後、1995年の146万台まで急拡大を続けた後、1997年のアジア通貨危機により53万台と振り出しに戻ってしまった。しかし、昨年驚異の復活を遂げた。今後は2005年まで、漸増の180万台規模で推移すると業界関係者は見ている。 こうした中、静岡県企業を代表するスズキ及びヤマハでは、アジアでの二輪車事業、特にタイやインドネシアでの販売拡大が、好調な業績に大きく寄与していると伝えられている。 タイスズキは、Smash110、Best125、Raider150の3車種を主力商品として、約530の販売店を擁し、約23万台(2003年実績)を販売した。2004年は28万台を見込んでいる。 ヤマハタイは、Spark、Nouvo、Mio、Freshの4車種を主力商品として、約250余の販売店で約15万台(2003年実績)を販売し、2004年は22万台を計画している。 また、スズキ、ヤマハは、共に昨年相次いで直営のショールームをオープンした。日本の乗用車のショールームの様なとてもお洒落な感じで、展示された各主力商品の斬新なモデルが、訪れる顧客の購買意欲を高めている。パソコンを使って、お好みのパーツ、好きなカラーでカスタマイズできるサービスもまもなく始まるとのことであり、一層の販売拡大が期待できそうである。 タイ国内の各社のシェアは、ホンダが一歩抜きん出て、スズキ、ヤマハが続き、中国のタイガーが4位という状況である。ものづくり県静岡を代表する企業がタイのオートバイ市場を席捲している。何とも頼もしい限りである。 |
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